プレスリリース

「日本マンガキャラクター生誕100周年記念 玩具映画・幻燈・レコード上演――正チャンとノンキナトウサン」開催のお知らせ(板橋区立教育科学館)

2023/11/22 09:20

リリース提供:松本夏樹

ディズニー創立100周年の今年、日本のキャラクター漫画のはしりである『正チャンの冒険』(朝日新聞他連載)と『ノンキナトウサン』(報知新聞他連載)もまた生誕100年を迎えます。

世界的に有名なベルギーのタンタンより6年も前に世界冒険に飛び出した正チャンと、不況による失業生活の中でもノンビリと構えてユーモアで日々を乗り切るノンキナトウサン。現代の私たちからみてもイキイキとした大正期のキャラクターたちのアニメーションが、2023年12月16日(土)、板橋区立教育科学館にて当時の姿で蘇ります。

インターネットはおろかテレビすら誕生していない大正期から昭和初期にかけて、映画館公開後のアニメーション映画は、コピー・再編集されて家庭用の小型映写機とともに、「玩具映画」として玩具屋や百貨店などで販売されていました。また「玩具映画」会社が独自に製作したアニメーション作品もありました。

これらを購入した子供たちは、自宅の白壁や襖などに「玩具映画」を投影してアニメを楽しんだのです。『いたばしアニメ博』(12月23日~2月3日)の先行イベント「日本マンガキャラクター生誕100周年記念 玩具映画・幻燈・レコード上演――正チャンとノンキナトウサン」では、日本映像学会メディア考古学研究会監修の下、日本有数の非劇場型の視聴覚機器コレクション「松本夏樹コレクション」の中から、正チャンとノンキナトウサンに関する当時の玩具映画、幻燈、レコード、紙フィルムなどの視聴覚玩具を厳選して、戦前の子供たちが見ていたアニメの世界を完全再現します。

また先日、同科学館の山端健志研究員が発見した玩具フィルムが、2023年10月14日付『朝日新聞』夕刊、社会面9頁の記事「戦前の?アニメ奈良にフィルム 100年前連載の4コマ漫画「正チャンの冒険」」に掲載された「奈良市の山里で見つかった」劇場公開用フィルム断片(大正期か?)の続きである可能性が高いことが判明したため、こちらもあわせてご披露いたします。

当時の子供の目線で戦前のアニメーション文化を追体験できる稀有な企画となっておりますので、お子様から大人の方までお誘いあわせの上、ぜひご来場ください。

日時:2023年12月16日(土)
10:30~11:00
12:30~13:00
14:30~15:00
会場:板橋区立教育科学館2階・教材製作室
〒174-0071東京都板橋区常盤台4-14-1
東武東上線 上板橋駅 北口下車 徒歩5分
https://www.itbs-sem.jp/access/
予約:不要。どなたでもご参加できます。
参加費:各回500円(入替制)
チケットは1階受付でご購入下さい(現金のみ)